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平川のみどころ

平川のみどころ

 

平川の大スギ

 

 山口市吉田、高倉山の平清水八幡宮社有地にあります。国の天然記念物指定(昭和3年1月18日)されている樹齢500年~600年の老木。

 数株がたがいに接着して1本の樹木のように形成されています。根元の周囲は10.5m、高さは約35m。

 太平洋側のスギはまっすぐ伸びて上部で分かれるという特徴がありますが、平川の大杉は幹の下部から枝分かれしていて、日本海側の特徴を示しています。大きさだけではなく形にも価値のある巨木です。

 

隊中様

小出地域から鋳銭司にむかう山道を登った鎧ガ峠(よろいがたお)に「藤山佐熊」(ふじやますけくま)のお墓があります。

藤山佐熊は、奇兵隊の諸隊のひとつ振武隊(しんぶたい)の軍医として活躍し、平川に入った際には傷病兵や村人の治療にあたりました。1870(明治3)年2月9日、鎧ガ峠で襲撃され22歳で死去。

佐熊に病気や怪我の治療を受けた村人たちは、佐熊を尊敬し、墓をたてて供養しました。隊中様と呼ばれるこのお墓に参ると、いつしか「病気が治る」「願いごとが叶う」と伝わり、150年経った今でも毎年4月9日にお祭りが行われています。

 

 

高倉荒神社

 「荒神様」として親しまれている高倉荒神社は、五穀豊穣の神として古くから広く農家の信仰を集めています。

 この神社の境内に水が湧き出るところがあり、毎年節分の日に水の量を測り、その年の米の出来具合を予想し、お祭りのときに人々に知らせるようになりました。これを「おためし」といいます。

 機械化が進み、農業の技術が発達した今でも「おためし」が行われ、毎年2月28日に開かれる「高倉荒神祭」で結果がお宮に貼り出されます。お祭りには多くの露店が並び、境内では福みくじが行われ、各地から大勢の人々がお参りに訪れます。また、平川小学校・平川中学校では給食後下校になり、家族で荒神様に出かけるなど、子どものころから親しみの深いお祭りになっています。